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2010.2.21「RUDY」シネマセラピー潜入レポート

ライター・井上チズさんのシネマセラピー潜入レポート

参加者の様子 2010年 2月21日(月)

ハピネスコムとシーズさんとのコラボレーションで、『RUDY』シネマセラピーが開催されました。
「シネマセラピー」は、心理カウンセラー&エグゼクティブコーチ、映画ライターとして長年キャリアを積んだシネマセラピスト瀬川菜月さんによる、“観る楽しみと共に、生きるパワーと癒しを”を目指し、映画に投影される心理学キーワードに基づく「新しい自分の魅力発見」のセミナーです。

今回、取り上げた映画は『RUDY

私はこの映画が、アメリカ国民にいまも人気が非常に高く、「大好きなスポーツ映画」ランキングで上位に入っている実話作品だとは知りませんでした。

高校時代の身長は170cm 体重75キロ。
足は遅いし、身体も小さい。しかも、大学に行く金銭的に余裕のない14人兄弟で育ち、読書障害があったルディ・ルティガー。

彼の夢は、名門大学ノートルダム大学の、
アメリカンフットボールチームでプレイをすること。
高校の先生も家族も、彼の夢を笑った。

しかし、彼は1975年、夢を叶えた。

実話『ルディ』の主人公が語るのは―――「夢には希望をもたらす力がある。不可能に思えても努力すれば夢は叶う

この映画は、ただのフットボール選手の記録映画ではないんですよね。

「読書障害があり、勉強もできない若者が大学チームプレイした」
そんな、大学生活の貴重な体験物語ではない、ということ。

思ったのは“ノートルダム大学”は「夢の象徴」だということです。

ルディの夢をあきらめずに追うことの素晴らしさ…
ただ一人の若者の物語ではなく、夢を追うひと、すべての人への物語なのだと感じました。


ゲスト講師のトーク。西村貴好氏 さて、本日のシネマセラピーは、一部に、ゲスト講師のトークです。

今回のゲストは、ミステリーショッパーリサーチ(有限会社シーズ)代表、「ほめる達人(ほめ達検定)」発案者である、西村貴好氏。

実際に、アメリカンフットボールのキャプテンであり、61年ぶりに、関西大学アメフット部を栄光に導いた、磯和(いそわ)雅敏監督といっしょにチームプレイをした話を感慨深げに語ってくださいました。

当時のアメフトプレイヤーだったお話から、現在のお仕事、バレエで海外留学をしている娘さんなど、家族が夢を叶えていく厳しい現実まで、話は広がり、参加者さんの心に余韻をもって響きました。

西村氏が当時使っていた、ヘルメットが登場し、
「うわぁ、重いんですね!」「これが当時のものなんですか」「メットの後ろにある数字は、怪我で出場できなかった仲間のナンバーのものですよ」
西村氏の、リアルトークを聞きながら、うなづいたり、ビックリしたりする皆さん。

二部は映画鑑賞

ラストシーンでは、涙ぐむ方が目立ちました。
主人公ルディだけでなく、登場人物のだれかに自分自身を投影していらっしゃるようにお見受けしました。

三部は、シネマセラピスト・瀬川菜月さんによるシネマセラピー今回のセッションでは、「好き(共感をもてた)登場人物はだれ、理由は?」という「落し込みシート」に記入していただき、全員が発表という形式で進められました。

また・・
この「落し込みシート」には、
「あなたが今、叶えたい事をひとつ書いてください」
という項目ももうけられ、それぞれが真剣に、
自分の心と向き合って書かれて、思いのたけを短い時間のなかに発表されるシーンは感動的でした。

ちなみに私が好きな登場人物は、フィールド管理人のフォーチュンさんです。

私はどちらかと言えば、
脇役(表に立たないで人のお役に立つことが好き)で仕事としています。

そのあと、瀬川菜月さんが、登場人物は、あなたを映しだす鏡なのです。

好き(共感)を持てた登場人物は、自分自身が、
現在持つ“心のよりどころ”“大切にしたい部分”を現わしています。

その通りだわ!と驚きました。

そのあと、ルディを参考例として、
ルディが「夢を叶えた方法」の話に入り、
ルディは“潜在意識”を知らない間に活用しています
と瀬川さんが投げかけられ、私も参加者さんも興味津々。

苦しい道と、楽な道が二つあって、私たちは、自動的に、苦しい道を選んでしまい、つらくなって夢は叶わないのだ!と辞めてしまう人が多い。

ルディだった場合。
夢を叶えるために―――――

「ノートルダム大学へ入りたいので、それじゃ勉強しなくては」
そう考えるのが一般的だと思いますが、それでは夢の実現が遠くなりますよ。

目からウロコの話でした。。

続きですが・・・

そのポイントを6つ、あるということで、メモを取る姿は楽しそうですが、
皆さん真剣(私も!)でした。

この6つの法則は、なるほどと頷けることが多く
今日からすぐに実行しよう!と思いました。

シネマセラピーの様子 最後のしめくくりとして、瀬川さんが言われたのは―――

今日、あなたが気づいた部分というのは、
それが、あなたにとって“好き嫌い”というのでは測れない、
心のケアを持ちたいと、“潜在意識”が必要にしている部分でもある。

その気持ちは、“心の栄養を吸収するタイミング
であることを「心のなかの私」があなたに教えてくれているのだ。

映画は、投影法(イメージ療法)でもあるので、
潜在意識が湧き上がってくる、軽い催眠療法的なところがあるのだとか。

ですから、現在の夢や目標とするテーマに合った映画を観る、
というのは、「心の中の自分」に気づくことが多く、
本を読んだり、セミナーで学んだりもいいけれど、
映画は即効性のある自己開発ツール」なのです。

映画の登場人物に投影してて、辛いよね、がんばっているよね。
そうそうそれでいいよ、と自分自身が認めてあげる。

そうすると「心の整理」(セルフコーチング)が上手になって、元気なって行く人が「シネマセラピー」では多いのだそうです。

映画はエンタティメントだと思っていましたが、
私を映しだしてくれる鏡“なんですね。

もっとシネマセラピーについて知りたいと思いました。

そんな方のために
月に1回(第3木曜日の夜)「シネマセラピーの会」があるそうです。

興味がある方はどうぞ。

レポート/ライター 井上チズ (10.2.24 記)
「RUDY」シネマセラピーに参加された方々の感想